カンボジア

カンボジア王立プノンペン大学 交流実績

カンボジア王立プノンペン大学
 カンボジア王立プノンペン大学はカンボジア王国国立の総合大学である。1998年1月に同大学。開発学部Faculty of development studisは名古屋大学大学院・国際開発研究科と部局間協定を締結し、さらに2010年より全学協定に拡大している。東南アジアにおける最も緊密な協力関係にある大学の一つであり、現学長は国際開発研究科の修了生でもある。また、特に国際開発研究科では創設以来、同大学からの多くの留学生を受け入れ、カンボジアの高等教育人材を輩出してきた。本事業で主な提携部局となる開発学部は、国際開発研究科修了が中心となって創設したものである(前学部長は国際開発研究科博士課程後期課程修了生)。
同大学と名古屋大学との協力は非常に活発であり、日本学術振興会・アジアアフリカ学術基盤形成事業により結成したアジア開発学術ネットワークANDAのメンバー校であり、同ネットワークの第二回大会(2010年1月)を同大学において行った。同ネットワークを活用した若手研究者育成事業である「日本学術振興会・若手研究者招聘事業」でも同大学大学院生が本学で短期研修を行った。
名古屋大学の重点事業であるアジアサテライト学院のカンボジア拠点は同大学構内にあり、事務所長は国際開発研究科・博士課程後期課程修了生である。
名古屋大学大学院・国際開発研究科は、同大学への多くの派遣実績がある。特に、前期課程カリキュラムである海外実地研修では、同大学と協力してこれまでに6回カンボジアにおいて研修を行い(2006, 2007, 2012, 2013, 2014)、毎回約20名の大学院生を派遣している。

王立農業大学 交流実績

王立農業大学 交流実績
 農学国際教育協力研究センターは、2000年よりカンボジア王立農業大学の教育研究強化を支援し、現在はカンボジアの農村を通じた現場での実践に基づいた研究・教育に重点を置いた両大学の人材育成を行っている。名古屋大学は王立農業大学(Royal University of Agriculture 以下「RUA」)の教育強化に深くかかわってきた。カンボジアは長期に及ぶ内戦、経済封鎖、国際的孤立のため、経済的、社会的に大きな被害をうけた。このような状況の中で、同国の農業高等教育は一時完全に崩壊した。特にポル・ポト時代の虐殺による影響もあり、人材不足の問題は深刻であった。そこで、名古屋大学農学国際教育協力研究センター (International Cooperation Center for Agricultural Education 以下「ICCAE」)は、2000年より教育カリキュラム強化の援助を開始し、RUA はカンボジアの大学の中では初めて、旧ソヴィエト型の教育体制・カリキュラムを、単位・選択制度を基礎にしたグローバル型に改革(2001年)した。ICCAEはRUAの大学院修士課程(2002年設立)、博士課程(2006年設立)のコース開発と設立にも協力してきた。
 その後、共同研究も発展させてきた。とくに、農産物加工振興とそのための人材育成をも同時に目指し、文部科学省拠点システム構築事業「国際教育協力イニシアティブ」、科学研究費補助金、同省「国際協力イニシアティブ」教育拠点形成事業、また名古屋大学総長裁量経費などを通じ、生命農学研究科、国際開発研究科とも連携して、実践的な研究・教育の試行をおこなった。さらに、これらの結果を活用した「カンボジア国伝統産業の復興による農産物加工技術振興プロジェクト」、続いて「カンボジアにおける農産物・加工品の安全性向上プロジェクト」が、独立行政法人国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業として採択され、現在ICCAEと国際開発研究科を主軸とした名古屋大学の事業としてRUAとともに実施中である。
 これらを利用して、学生、教員交流も盛んに行ってきた。ICCAEは、RUAからこれまで、9名の客員研究員を招聘し、同国の農学教育・研究強化のための共同研究と国際協力を行ってきた。また、2008年1月に締結された生命農学研究科とRUAとの学術交流協定により、同年より同研究科・農学部学生との合同によるフィールド調査実地研修を開始し、これを通じてRUAの学生・教員との交流を深めている。この研修は、農学部においては、カリキュラムの一環として単位を認定している。この協定は2012年に全学協定として格上げされた。また、RUAには、アジアサテライトキャンパスが2014年に設置され、「国家中枢人材養成プログラム」を実施し、カンボジア農林水産省の中核的人材を博士後期課程大学院生として受け入れ、の研究指導を行っている。このように両校間の交流は一層、深まり続けている。

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